ルセ 002昨日、ルセのチェンバロリサイタルに行ってきました。
(写真はパリから運んで来たご自身のチェンバロ)

プログラムは休憩なしのルイとフランソワ・クープランのみで、2曲ずつの組曲4曲をそれぞれ交互に演奏するというもの。

始まりの曲は
プレリュード・ノン・ムジュレから始まるルイ・クープランから。
舞台上の彼の周囲は
とめどなく溢れんばかりの音が豊かに巡り囲まれていました。

主張と かわいさと、おちゃめと、時々やんちゃさが同居し、
それらを巧みに鍵盤上で楽しみに、そして喜びに変えながら遊ぶ・・

ちょうど先日某局で放送されていた棟方志功さんの番組を観ました。

彼曰く「ないものを見る」

つまり、ルセの演奏を聴いて思ったのはまさしくその言葉です。
ないものを見る・・見た色や音ではなくこころで感じた色や音を描くということですね。


健全な魂と美しいこころの叫び・・
彼の心根ここにあり!です。

来月、ルイ・クープランの作風にきわめて近いジャケ・ド・ラ・ゲールの曲を演奏します。
師匠に続きルセからも自由音遊学を教えてくれました。



最後に。

ルセ 008

    写真のチェンバロ製作者M.デュコルネ氏
ルセ 012